スーパーに行くと「米粉」や「米粉パウダー」といった商品がありますが、これらの違いはあるのでしょうか。また、「米粉」と「おからパウダー」では、どちらが低カロリーなのでしょうか。本記事では、「米粉」「米粉パウダー」「おからパウダー」の違いについてご紹介します。
米粉と米粉パウダーの違いはあるのか?
結論から言うと、米粉と米粉パウダーは商品名の違いだけで、どちらも主にうるち米またはもち米を粉状にしたものです。
たとえば、大手製粉メーカーの「みたけ食品」が手掛けている「米粉パウダー」という商品は、パッケージの表面には商品名の「米粉パウダー」という文字が記載されていますが、パッケージの裏面を見てみると、栄養成分表示の食品の名称の欄に「米粉」と記載されています。このことから、米粉と米粉パウダーは商品名の違いだけで、食品の内容は同じものということが分かります。
ただし、米粉と米粉パウダーは、アミロース含有率の違いで1番・2番・3番の3つに分類されています。これは農林水産省の「米粉の用途別基準」により定められているので、米粉も米粉パウダーも表記は同じです。商品によっては1番・2番・3番ではなく、「菓子用」や「パン用」など具体的な用途が記載れていることもあります。
Sponsored Links
米粉(米粉パウダー)の用途別基準と使い方
たとえば、小麦粉は薄力粉、中力粉、強力粉などに分けて売られているのと同じで、米粉と米粉パウダーも用途別に1番・2番・3番の3つに分類して販売されています。
1番「菓子・料理用」
<ソフトタイプ>
アミロース含有率15%未満
◎シフォンケーキなどの柔らかいスポンジケーキ◎クッキー
<ミドルタイプ>
アミロース含有率15%以上20%未満
◎スポンジケーキ◎クッキー◎お好み焼き◎てんぷら粉◎から揚げ粉
みたけ 米粉パウダー1番ミドルタイプ(1kg)
2番「パン用」
<パン全般>
アミロース含有率15%以上25%未満
3番「麺用(一部菓子・料理用を含む)」
<麺全般>
アミロース含有率20%以上
<ハードタイプ>
アミロース含有率25%以上
◎強弾力の麺◎固めのケーキ
米粉とおからパウダーの違い
すでに述べていますが、米粉は主にうるち米またはもち米を粉状にしたものです。
米粉は栄養価が高く、米粉のカロリーは小麦粉とほぼ同じです。米粉は、特にビタミンB1が豊富で、必須アミノ酸のバランスが良く、タンパク質の栄養価も高いです。米粉は食物繊維が少なめですが、グルテンフリーなので小麦粉が苦手な方でも安心です。
一方、おからパウダーは、その名の通り、おからを粉末状にしたものという違いがあります。
おからとは、豆腐を作る際に豆乳を絞った後に残った副産物です。おからは、原料の大豆に含まれる食物繊維や大豆タンパク質が豊富で、低糖質・低カロリーという点が米粉との大きな違いです。
Sponsored Links
米粉とおからパウダーに含まれる主な成分の比較
※ 100gあたりの含有量
<カロリー>
米粉(うるち米製品)・・・356cal
おからパウダー(おから 乾燥)・・・333cal
<タンパク質>
米粉(うるち米製品)・・・6.0g
おからパウダー(おから 乾燥)・・・23.1g
<食物繊維>
米粉(うるち米製品)・・・0.6g
おからパウダー(おから 乾燥)・・・43.6g
<ビタミンB1>
米粉(うるち米製品)・・・0.03g
おからパウダー(おから 乾燥)・・・0.42g
以上の数値は、文部科学省の「日本食品標準成分表(2023年)」を参考にしました。
おからパウダー(500g チャック付き袋)
Sponsored Links