卵豆腐は大豆を使っていないので豆腐とは違い、茶碗蒸しとも異なる食べ物です。本記事では、卵豆腐と茶碗蒸しと豆腐の違いについて分かりやすく解説していきます。
卵豆腐と豆腐の違い
卵豆腐は、料理名に「豆腐」が付いていますが、実は豆腐のように大豆やにがりを使用していません。卵豆腐と豆腐の大きな違いは、それぞれの原料が異なるという点です。
卵豆腐の原料は、卵、昆布や鰹節などでとった出汁、醤油、みりん、塩、砂糖などを使います。卵豆腐の作り方は、溶き卵に出汁、醤油、みりん、塩、砂糖などを混ぜ合わせてから、なめらかな口当たりにするために網目の細かいこし器でこします。それを金属製の四角い蒸し器に入れて蒸し上げたら卵豆腐の完成です。つまり、卵豆腐は、大豆を使った豆腐ではなく、卵を使った豆腐のように四角い食べ物というわけです。
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それと比べて、一般的な豆腐は大豆とにがりを原料として使うという違いがあります。豆腐の作り方は、まず初めに大豆を洗い、水に浸け置きします。次に水を吸った大豆をミキサーで粉砕した後に煮込みます。それを布袋に入れて豆乳を絞り出し、そこににがりを加えて固まってきた豆乳を豆腐箱に流し込み、蓋をして重石をのせて圧迫すると豆腐が出来上がります。
卵豆腐と茶碗蒸しの違い
卵豆腐の作り方をご覧になって、もしかして卵豆腐と茶碗蒸しは同じなのではないかと思われた方もいらっしゃると思います。しかし、卵豆腐と茶碗蒸しでは、混ぜ合わせる原料の割合や具材の有無という点で違います。
卵豆腐は卵と出汁を1:1.5の割合で混ぜますが、茶碗蒸しは卵と出汁を1:3の割合で混ぜます。ですから、卵豆腐は茶碗蒸しよりも固めの食感になるという違いがあるのです。茶碗蒸しは出汁の割合が多い分、濃い味に仕上がります。比較的薄い味になる卵豆腐は、お好みで出汁醤油をかけて食べることがあります。
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また、茶碗蒸しは、鶏肉や蒲鉾、椎茸などの具材を使いますが、卵豆腐は具材が無いという違いがあります。ただし、世の中には、具材の入った茶碗蒸しを豆腐のように固めた「茶碗蒸し風玉子とうふ」という食べ物も存在します。
茶碗蒸し風玉子とうふ
静岡県袋井市には「たまごふわふわ」というご当地グルメがあり、これは卵豆腐とも茶碗蒸しとも違うふわふわ食感の卵料理です。「たまごふわふわ」については、以前に書いた記事があるので気になる方は合わせてご覧ください。

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