中部地方を代表するご当地グルメの「ハントンライス」と「ボルガライス」は、どちらもオムライスをベースにする洋食ですが、これらの料理はどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、オムライスとの比較を基に、金沢名物のハントンライスと福井名物のボルガライスの違いについて紹介します。
金沢「ハントンライス」とオムライスの違い
ハントンライスは、石川県金沢市のご当地グルメで、発祥のお店は金沢市にある老舗洋食レストラン「グリルオーツカ」とされています。ハントンライスは、グリルオーツカのまかない料理として生まれ、そこから独立した料理人が、1967年(昭和42年)にハントンライスという名前で提供するようになりました。
オムライスも日本発祥の洋食で、元祖オムライスを主張する店はいくつかありますが、発祥の店は未だ特定できていないのが現状です。
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ハントンライスとオムライスの大きな違いは、白身魚のフライをトッピングするかどうかです。
一般的なオムライスは、チキンライスをオムレツで包んで、トマトケチャップやデミグラスソースをかけて食べます。金沢名物のハントンライスは、その上に白身魚のフライをのせて、タルタルソースを加えます。
ハントンライスは、ステンレス製の銀色の皿で提供されてるのが、昔ながらのスタイルです。これは金沢カレーと同じです。ハントンライスは、白身魚やチキンライスの旨味と、トマトケチャップやタルタルソースのほのかな酸味の組み合わせが抜群の美味しさです。
金沢「ハントンライス」と福井「ボルガライス」の違い
ハントンライスとボルガライスはどちらも中部地方を代表するご当地グルメですが、それぞれの発祥の地が違います。すでに述べていますが、ハントンライスの発祥は、石川県金沢市にある老舗洋食レストラン「グリルオーツカ」とされています。一方、ボルガライスは、東京で生まれた福井のご当地グルメです。
金沢名物のハントンライスと福井名物のボルガライスの違いは、オムライスの上に何をのせるかということです。
ハントンライスはオムライスの上に白身魚のフライをのせて、タルタルソースをかけて食べます。ボルガライスは、オムライスの上にカツをのせて、ソースをかけて食べるという違いがあります。
ハントンライスとボルガライス共に、店舗によってオムライスの中身やかけるソースが異なる場合があります。ボルガライスに使用するカツは、トンカツだったりメンチカツだったり、提供する店舗で違います。ボルガライスにかけるソースも、ドミグラスソースやトマトソースなど様々です。
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ハントンライスの名前の由来については諸説ありますが、一説によると、元になったハンガリー料理の「ハン」と、マグロを意味するフランス語の「トン(thon)」から名付けたとされていますが、元になったハンガリー料理が何なのかは分かっていません。
ボルガライスは、ロシアのボルガ運河(ヴォルガ-ドン運河)に因んだ料理ということが名前の由来になっています。東京で生まれたボルガライスが福井で有名になった経緯や、名前の由来については、こちらの記事をご覧ください。
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