佐賀県佐賀市発祥のシシリアンライスと、沖縄県金武町発祥のタコライスは、どちらもご飯の上に肉と野菜をのせる食べ物ですが、使用する肉や味付けに違いがあります。本記事では、シシリアンライスとタコライスの違いや、それぞれの名前の由来について紹介します。
シシリアンライスとタコライスの違い
シシリアンライスは、1975年頃(昭和50年頃)に佐賀市内の喫茶店で生まれたとされるご当地グルメです。シシリアンライスとは、ご飯の上に甘辛いタレで炒めた肉と生野菜をのせて、マヨネーズをかけた料理です。
シシリアンライスに使用する肉や野菜の種類は、特に決められておらず、シシリアンライスを提供する店舗によって異なります。
肉は牛肉を使うことが多いですが、豚肉や鶏肉を使用する店舗もあります。高級店では「佐賀牛」や佐賀のブランド豚の「さくらポーク」を使うこともあります。
野菜はレタス、キャベツ、トマト、キュウリなどを使用することが多いですが、店舗によってはコーンやバジルなどを盛り付けることもあります。
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一方、タコライスは、1984年(昭和59年)に沖縄県金武町で生まれたご当地グルメです。タコライスとは、ご飯の上に調味料・スパイスを加えて炒めた豚肉・牛肉の合い挽き肉と、レタス、トマト、チーズをのせた料理です。
シシリアンライスとタコライスの違いは、シシリアンライスではひき肉を使用しないという点です。さらに、シシリアンライスはチーズも使いません。
タコライスに使用するひき肉は「タコミート」と呼ばれ、トマトベースにチリパウダーやブラックペッパーを加えたスパイシーな味付けになっています。それと比べて、シシリアンライスに使用する肉は、醤油とみりんで甘辛く味付けしているという違いがあります。
シシリアンライスの名前の由来は不明
「シシリアン(Sicilian)」とは、「シチリア人,シチリア島の」を意味する言葉です。それでは、なぜ佐賀でシシリアンなのでしょうか?
沖縄県のご当地グルメのタコライスは、タコスの具材をご飯の上にのせるということが名前の由来になっているのですが、シシリアンライスの名前の由来については明確に分かっていません。
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佐賀市ご当地グルメ推進団体の「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」の公式ホームページには、名前の由来について次のようなことが記載されています。
名前の由来は、諸説ありますが、当時流行していた映画「ゴッドファザー」のロケ地であるシチリア(sicilia)島からシシリアンライス(sicilianrice)と名づけられたというのが有力で、詳細は今も謎に包まれたままのご当地グルメなのです。(引用元:佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ 佐賀シシリアンライスって何?)
シシリアンライスは、佐賀市内で約40店舗が提供し、家庭料理としても親しまれているソウルフードです。
タコライス
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