五平餅はどこの名物?地域によって形やタレに違いがある

長野県や岐阜県など中部地方の高速道路のインターチェンジに立ち寄ると、名物として「五平餅(ごへいもち)」が売られていることが多いですが、そもそも五平餅はどこの名物なのでしょうか?実は、五平餅の発祥の地は明確に分かっておらず、地域によって形やタレに違いがある食べ物なのです。

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五平餅はどこの名物?

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五平餅は、中部地方の山間部に伝わる郷土料理です。具体的にどこの名物かと言うと、長野県の木曽・伊那地域、岐阜県の東濃・飛騨地域、愛知県の奥三河地域、富山県南部、静岡県北遠・駿河地域などになります。

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五平餅は、古くは江戸時代中期頃から食べられていたと言われおり、五平餅が伝わる地域は「塩の道」沿いに分布していることが分かっています。塩の道とは、海から内陸に塩を運んだ街道のことで、複数存在する塩街道のうち三河湾側から塩が運ばれる最終地点が塩尻市あたりになります。

塩尻以南の長野県中南部には五平餅が分布していますが、松本から以北の長野県北部には、五平餅の分布は見られず、代わりに小麦粉食である「おやき」が分布します。(引用元:とよた五平餅学会 えっ!?豊田が発祥の地?・とよた五平餅の歴史

五平餅は、中部地方で山仕事をしていた人たちが、伐採した木の切れ端にご飯を握りつけたものに、味噌ダレを塗って焼いて食べていたことが始まりとされています。今では時期を問わずいつでも五平餅が食べられていますが、もともとは祝い事や祭りの際に食べるものでした。

五平餅は地域によって形やタレに違いがある

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五平餅は地域によって特徴があり、それぞれの形やタレが違います。五平餅の形は大きく分けると「わらじ形」と「団子形」があり、中山道(なかせんどう)を境に北が団子形、南がわらじ形の五平餅が提供されています。中山道とは、江戸の日本橋と京都の三条大橋を結ぶ街道のことで、江戸時代に整備された五街道の1つです。

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五平餅につけるタレの味付けは、中山道を境に北は醤油味、南は味噌味が多く、地域によっては醤油と味噌を混ぜ合わせたタレを使うこともあります。長野県では、信州の特産物であるクルミをすり潰したものを味噌に混ぜた「くるみ味噌」を五平餅のタレに使用することがあります。

五平餅はどこの名物かによって形やタレが違いますが、地域によっては、わらじ形と団子形、醤油味と味噌味が点在しているところもあります。中山道から北に離れた富山県南部の五平餅は団子形で、南に離れた静岡県北遠・駿河地域と愛知県の奥三河地域の五平餅はわらじ形です。しかし、長野県と岐阜県は県内を中山道が横切っているので、地域によって様々な形の五平餅があります。

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