伊那市「ローメン」とは?焼きそばとの違いは?

長野県伊那市のご当地グルメ「ローメン」は、ラーメンとも焼きそばとも違う独特な麺料理です。本記事では、ローメンの発祥や焼きそばとの違いについて紹介します。

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伊那市の名物「ローメン」とは

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ローメンとは、羊肉と野菜を炒めて蒸した中華麺を加えた、ラーメンとも焼きそばとも違う独特な麺料理です。提供する店舗によって、中華スープを加えた汁有りローメンと、中華スープを加えない汁無しローメンがあります。

ローメンの発祥は、1955年(昭和30年)に長野県伊那市の中華料理店「萬里」の初代店主が考案しました。当初は肉を炒めた麺料理という意味で、「炒肉麺(チャーローメン)」という料理名で提供されていましたが、普及する過程でローメンという名が定着していきました。

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ローメンは地元で人気メニューとなり、周囲の他の店でも提供されるようになっていきます。その過程で中華スープを加えない汁無しローメンが考案されました。

ローメンと焼きそばの違い

ローメンの最大の特徴は、羊肉と太めの中華麺を使用することです。一般的な焼きそばは、豚肉を使うのでローメンとは違います。

ローメンに使用する羊肉はマトンなので、ジンギスカンなどで使用するラムとも違います。ラムは生後間もない子羊の肉なので、においやクセがほとんどなく、あっさりとした味わいですが、マトンは大きく成長した羊の肉なので、羊肉特有のにおいが強く、肉質が硬く弾力があり、脂がのっていて濃厚な味わいです。

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もともと、伊那市周辺では羊毛生産が盛んだったので、飼育していた牧羊の副産物であるマトンをローメンに活用しています。

マトンはクセが強いため、慣れていないと食べにくいと感じることがあります。その場合は、羊肉の代わりに豚肉を使用して「豚(トン)ローメン」という名で提供している店舗もあります。

ローメンは、地元の製麺業者「服部製麺所」の特製中華麺を使用する店舗が多く、ローメンには蒸した太めの中華麺が使われています。一般的な焼きそばの麺と比べるとローメンの麺は食感がやや硬く、茶色っぽい見た目をしているのが特徴です。元祖ローメンは中華スープに麺が浸っている料理なので、一般的な焼きそばの麺よりも硬めのものを使用するという違いがあります。

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