「だし醤油」と「めんつゆ」は、どちらも醤油のような見た目をしていますが、これらに含まれる成分と用途は異なります。そもそもだし醤油と通常の醤油は、どのような違いがあるのでしょうか。本記事では、だし醤油とめんつゆと通常の醤油の違いについて解説していきます。記事の後半では、めんつゆを切らしてしまった時に役立つ、だしの素(顆粒だし)を利用した、めんつゆの代用調味料の作り方を紹介しているので、合わせてご覧ください。
だし醤油と醤油の違い
醤油は、大豆、小麦、塩、水を発酵させて作られた液体調味料です。醤油の作り方は、大豆や小麦などの穀物を蒸煮してから、麹菌と食塩水を加えて発酵させ、熟成したものを絞り出した液体が醤油です。
一方、だし醤油は、醤油に鰹節や昆布などでとっただしを加えたものという違いがあります。だし醤油の味は、醤油の塩味に加えて、だしの旨味があるのが特徴です。
醤油の用途は、刺身につけたり、煮物や炒め物の味付けに使ったり、ドレッシングに混ぜ合わせるなど、幅広い料理で使われています。だし醤油も醤油と同じ使い方ができますが、煮物や和え物など、だしの風味を活かしたい料理に使うと効果的です。
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醤油の起源は、古代中国の「醤(ひしお)」という肉や魚、穀物などを塩漬けにして発酵させた調味料がもとになっていると考えられています。
日本では鎌倉時代の紀州湯浅で、味噌の製造過程で溜まった液体「溜(たまり)」が醤油の原型とされており、現在の醤油に近いものになったのは、室町時代になってからのことでした。
だし醤油の発祥は、香川県坂出市に本社を置く食品メーカー「鎌田醤油」が、本醸造醤油にだしを加えただし醤油を、1965年(昭和40年)に日本で初めて発売しました。日本の醤油は室町時代からあり、だし醤油は昭和40年の近代になってから誕生したという発祥の違いがあります。
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だし醤油とめんつゆの違い
だし醤油とめんつゆは、どちらも醤油ベースの液体調味料ですが、だし醤油とめんつゆでは、それぞれに含まれる成分が違います。
すでに述べていますが、だし醤油は、醤油に鰹節や昆布などでとっただしを加えたものです。一方、めんつゆは、醤油にみりんや砂糖、だしなどを加えたものという違いになります。
めんつゆにもだしが入っていますが、だし醤油よりもめんつゆの方が甘味があるのが特徴です。だし醤油はそのまま使いますが、めんつゆは濃縮タイプが多く、水で薄めて使うことが一般的です。
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だし醤油の用途は、通常の醤油とほぼ同じですが、だし醤油を使うことで、だしの風味を活かした味わいになります。めんつゆは、その名の通り麺料理(蕎麦やうどんなど)のつけ汁やかけ汁として使うことが基本ですが、甘味があるため、煮物や炒め物の調味料として利用すると料理にコクが加わります。たとえば、切り干し大根や筑前煮、肉じゃがなどにめんつゆを使うと、甘味とコクのある美味しい料理に仕上がります。
めんつゆの起源については諸説ありますが、江戸時代初期には、醤油とみりんを合わせたつゆで蕎麦を食べていました。めんつゆが商品化されたのは昭和以降ですが、最初に商品化した企業の詳細は分かっていません。
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めんつゆの代用はだしの素を使って作る
めんつゆを切らしてしまった時は、だしの素(顆粒だし)を使って簡単に代用の調味料を作ることができます。準備する材料と作り方は次の通りです。
<材料(2人分)>
醤油・・・大さじ2杯
みりん・・・大さじ2杯
水・・・3/4カップ(約180ml)
だしの素(顆粒だし)・・・小さじ1/2杯
<作り方>
全ての材料を鍋に入れてから、中火でひと煮立ちした後に冷ませば完成です。
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