山形県の特産品である「だだちゃ豆」と新潟県に伝わる「茶豆」は、一般的な枝豆とどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、だだちゃ豆、茶豆、枝豆の違いや、だだちゃ豆と茶豆の起源について紹介します。
だだちゃ豆・茶豆・枝豆の違い
もともと枝豆は大豆の未熟果を食べていたのですが、現在は通常の大豆とは別に、枝豆専用の品種が栽培されています。枝豆専用種は実の皮の色の違いから大まかに「青豆(白毛種)」「茶豆」「黒豆(黒枝豆)」の3種に分けられています。
一般的に食べられている枝豆は、鞘から生える毛が白く実の皮が緑色をしている、青豆(白毛種)と呼ばれる種類です。実が大きく歯応えがあるのが特徴です。
そして、山形県の特産品のだだちゃ豆と新潟県に伝わる茶豆は、文字通り茶豆に分類されるものです。実入りは7割ほどが良いとされるので、あまり大きくはありませんが、香りが非常に良く、甘味が強いのが特徴です。
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だだちゃ豆や茶豆は、青豆(白毛種)と比べて、毛や皮が茶色がかっているという違いがあります。
黒豆は、京都産の「夏ずきん」などが有名な品種で、ホクホクした食感と濃厚な甘みの中に、ほのかに苦味を感じる奥深い味わいが特徴です。黒豆はその名の通り、実が黒みがかっているという違いがあります。
山形産「だだちゃ豆」は新潟産「茶豆」の原種?
山形産のだだちゃ豆と新潟産の茶豆は、それぞれの育成過程が違います。新潟産の茶豆の品種は、小平方茶豆、くろさき茶豆(本茶豆)、新小平方茶豆、新潟茶豆、極早生茶豆、早生茶豆、ぴかり茶豆、盆茶豆の全8種あり、全てが黒埼村の小平方(現在の新潟市西区)をルーツとするものです。
新潟県の茶豆栽培の起源は、黒埼村の小平方(現在の新潟市西区)の農家の娘が山形県鶴岡市に嫁に行き、里帰りの際に山形県産の白山だだちゃ豆の種子を持ち帰ったことが始まりとされています。これを新潟の土地に合わせて品種改良したものが小平方茶豆です。その後、栽培地域が広がるにつれて、新潟産の茶豆は全8種に増えていきました。
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山形産のだだちゃ豆の品種は、白山、早生白山、甘露、早生甘露、晩生甘露、平田、小真木、尾浦の全8種あり、その中でも最も人気があるのが、新潟産の茶豆の元になった白山だだちゃ豆です。
しかし、もともと山形産のだだちゃ豆は、江戸時代に越後(現在の新潟県)から山形県庄内地方に伝わった品種を改良したものと考えられているので、どちらが原種なのかは言い難いところです。むしろ、山形県と新潟県が長い年月をかけて共に品種改良してきたのが、山形産のだだちゃ豆と新潟産の茶豆であると言えます。
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