「チキン南蛮」は、宮崎県延岡市で生まれたご当地グルメです。本記事では、チキン南蛮と一般的な唐揚げや中国料理の「油淋鶏(ユーリンチー)」との違いを解説しながら、宮崎名物「チキン南蛮」の特徴を紹介します。
宮崎名物「チキン南蛮」と「唐揚げ」の違い
宮崎県延岡市発祥の「チキン南蛮」と一般的な「唐揚げ」は、どちらも油で揚げた鶏肉料理ですが、唐揚げにタルタルソースをかければチキン南蛮になるかというと、そうではありません。そもそも鶏肉を揚げる段階から、チキン南蛮と唐揚げの調理方法に違いがあります。
唐揚げの作り方は、鶏肉に小麦粉と片栗粉をまぶしてから油で揚げます。一方、チキン南蛮の作り方は、片栗粉は使わずに、鶏肉に小麦粉をまぶして溶き卵にくぐらせてから油で揚げるという違いです。
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唐揚げの場合は、鶏肉を揚げた後にそのまま食べたり、お好みでレモンやマヨネーズ、ケチャップなどをかけて食べます。チキン南蛮の場合は、鶏肉を揚げた後に南蛮甘酢ダレに浸してからタルタルソースをかけて食べるのが一般的です。
揚げたての唐揚げは衣がカリカリになっていますが、チキン南蛮は揚げた後に南蛮甘酢ダレに浸すので、しっとりとした味わいになります。
チキン南蛮発祥の延岡市では、一般的に知られているタルタルソースをかけた食べ方と、タルタルソースはかけずに甘酢ダレだけで味わう食べ方があります。
延岡発祥のグルメとして知られるチキン南蛮。タルタルソースをかけた一般的なチキン南蛮と、こだわりの甘酢ダレだけで味わうシンプルなチキン南蛮の2系統があるのが、発祥のまちならではの特徴です。(引用元:延岡観光協会オフィシャルサイト チキン南蛮)
鶏肉は、もも肉よりもむね肉の方が脂身が少ないため、鶏むね肉を甘酢ダレだけで食べると、さっぱりとした味わいになります。現地に行く機会がありましたら、脂ののったジューシーな鶏もも肉を使用し、タルタルソースをかけて食べるチキン南蛮と、鶏むね肉を使用し、甘酢ダレだけで食べるさっぱりとしてチキン南蛮の違いを味わってみてはいかがでしょうか。
宮崎名物「チキン南蛮」と「油淋鶏(ユーリンチー)」の違い
中国料理のひとつである「油淋鶏(ユーリンチー)」は、油で揚げた鶏肉(主に鶏もも肉を使用)に、刻んだ長ネギを入れた甘酸っぱいタレをかけて食べます。
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チキン南蛮は、鶏肉に小麦粉をまぶして溶き卵にくぐらせてから油で揚げますが、油淋鶏は鶏肉に片栗粉をまぶしてから油で揚げるという違いがあります。本場の中国では、片栗粉は使わずに鶏肉を油で素揚げにすることもあります。
鶏肉を油で揚げた後にかける甘酸っぱいタレは、チキン南蛮と油淋鶏ともに、醤油、酢、砂糖が使われていますが、油淋鶏は、さらに長ネギのみじん切り、豆板醤、にんにく、生姜などが加わります。
宮崎名物「チキン南蛮」
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