「魚ロッケ(ぎょロッケ)」は、魚肉のすり身をコロッケのように衣をつけて油で揚げた食べ物です。それでは魚ロッケが何県の名物なのか皆さんはご存じでしょうか。本記事では、魚ロッケの発祥と特徴について紹介します。
魚ロッケの特徴
魚ロッケ(ぎょロッケ)とは、魚肉のすり身とみじん切りにした野菜(玉ねぎやにんじんなど)を混ぜてから、パン粉をつけて油で揚げた食べ物です。見た目はコロッケに似ていますが、中身は魚ということで魚ロッケと呼ばれるようになりました。
魚ロッケの味付けは、提供する店舗によって異なりますが、唐辛子やカレー粉などのスパイシーな味付けのものが多いです。魚ロッケをそのまま食べても、もちろん美味しいですが、食べやすい大きさにカットした魚ロッケを炒め物の具材にしたり、煮込んだ魚ロッケを卵とじにしたりと、いろいろな料理でアレンジできます。個人的な好みは、ピリ辛味の魚ロッケをレタスで巻いて、マヨネーズをつけて食べるのが1番美味しいです。
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魚ロッケは何県発祥の名物?佐賀県のミンチ天とは?
魚ロッケは何県の名物かというと、佐賀県や大分県などの九州各地と、山口県で食べられているご当地グルメです。魚ロッケの発祥は、佐賀県唐津市で江戸時代から続く老舗店「藤川蒲鉾」が、昭和の初め頃に商品化したとされています。
江戸時代から続く老舗「藤川蒲鉾」名物「魚ロッケ」の発祥とされる有名店。昭和の初めごろに、魚のすり身にカレー粉と玉ねぎ、人参の具を混ぜ、パン粉をまぶしてコロッケ状に揚げて商品化したといわれています。(引用元:藤川蒲鉾WEBサイト)
藤川蒲鉾で商品化されたばかりの頃は、「ハイカラ天」や「カレー天」と呼ばれていましたが、次第に「魚ロッケ」と呼ばれるようになりました。
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「魚ロッケ」「ギョロッケ」という名称の登録商標は、山口県萩市にある「荒川かまぼこ店」が1992年8月31日に登録しており、その影響もあってか、佐賀県では似たような食べ物が「ミンチ天」という商品名で提供されており、この呼び方が定着しつつあります。
大分県津久見市にある「太田商店」では、「ぎょろっけ」という商品名で魚肉のコロッケを提供し、地元では人気のお惣菜として知られています。
太田のぎょろっけ
実は、魚肉のすり身をカツレツやコロッケの手法を応用して、パン粉をつけて油で揚げた食べ物は、魚ロッケ以外にも全国各地にあります。たとえば、徳島県の「フィッシュカツ」、広島県の「がんす」、島根県の「赤てん」、愛媛県の「じゃこカツ」など、どれも魚カツの一種です。
徳島名物の「フィッシュカツ」については、以前に書いた記事があるので合わせてご覧ください。
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