姫路おでんはなぜ生姜醤油で食べるのか?

兵庫県姫路市で生まれた「姫路おでん」は、通常のおでんとは違い生姜醤油で食べるのが特徴です。それでは、姫路おでんはなぜ生姜醤油で食べるのでしょうか?本記事では、姫路おでんの特徴や食べ方について紹介します。

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「姫路おでん」とは?

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姫路おでんとは、兵庫県姫路市とその周辺に伝わる郷土料理です。姫路おでんの最大の特徴は、おでんに生姜醤油をかける、または生姜醤油をおでんのつゆで割ったものをつけて食べるという点です。

通常のおでんは辛子をつけて食べるのが一般的ですが、姫路おでんは、醤油にすった生姜を混ぜたものを使用するという違いがあります。姫路おでんのつゆは、出汁と醤油とみりんを合わせたものを使うのが一般的です。

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兵庫県には、関西風の薄味のおでんと関東風の濃い味のおでんがありますが、どちらの味付けでも生姜醤油で食べる場合は姫路おでんと言います。もともと兵庫県は、関西地方でありながら関西の薄味と関東の濃い味のどちらも楽しむ食文化があるので、このようなことはおでんに限ったことではありません。

姫路おでんの具は、牛すじ、卵、大根、ちくわ、こんにゃく、はんぺんなど、各家庭や店舗によって様々です。最近では姫路おでんが全国的に知られるようになり、姫路おでんのこんにゃくやはんぺんを姫路城の形にしたものも見られるようになりました。

「姫路おでん」はなぜ生姜醤油で食べるのか?

姫路おでんはなぜ生姜醤油で食べるのかについては、姫路市では、かつて生姜の生産が盛んだったことと、兵庫県の醤油出荷量が全国トップクラスであることがその理由です。

昭和30年代前半、姫路市では姫路生姜の栽培が盛んでした。その後、他県のハウス栽培の増加や中国産の輸入などで生姜の生産量は減少していきましたが、現在は、姫路生姜を復活させて、姫路おでんや地元の産業に役立てるという取り組みがなされています。

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しょうゆ情報センターの調べによると、2022年の都道府県別の醤油の出荷量は、全国1位が千葉県(醤油出荷量264,651kl)全国2位が兵庫県(醤油出荷量111,149kl)全国3位が群馬県(醤油出荷量44,026kl)になっています。

全国の醤油の出荷量の合計が697,422klなので、1位の千葉県と2位の兵庫県だけで、全国の半分以上を占めています。(参考資料:しょうゆ情報センター 統計資料

これらのことから、姫路おでんに使われている生姜と醤油は、地元の特性を活かした食べ方だということが分かります。

地元の老舗かまぼこ屋が提供する「姫路おでん」

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