三重県亀山市のご当地グルメ「亀山みそ焼きうどん」は、発祥のお店に亀山みそ焼きうどんというメニューが無いという、他のご当地グルメとはちょっと違った伝播の歴史を持つ料理です。本記事では、亀山みそ焼きうどんの発祥と歴史について紹介します。
亀山みそ焼きうどんの発祥は焼肉店
亀山みそ焼きうどんの発祥は、三重県亀山市にある1961年創業の焼肉店「亀八食堂」とされています。ところが、亀八食堂には、亀山みそ焼きうどんというメニューがありません。
なぜなら、亀山みそ焼きうどんとは、焼肉を鉄板焼きで食べた後の締めの料理として、残った肉や野菜と一緒にうどんを炒めて食べる裏メニューだからです。
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亀八食堂では、ホルモンの臭みを消すために、赤味噌と香辛料を加えた特製の味噌ダレが使われています。この絶品のタレで焼きうどんを作ったのが亀山みそ焼きうどんの発祥とされています。ですから、亀山みそ焼きうどんは、網焼きの焼肉ではなく鉄板焼きだったからこそ生まれた料理と言えます。
亀八食堂の肉や味噌ダレは絶品ですが、締めの焼きうどんは、あくまで裏メニューなので、使用するうどんはスーパーで売ってるような普通のうどんです。むしろ、コシの無いうどんの方が味噌ダレを吸収して美味しいです。「亀八食堂の公式サイト」では、味噌ダレのみのお取り寄せが可能です。この味噌ダレで焼肉を楽しんでも良いですし、ご自身で亀山みそ焼きうどんを作っても美味しくいただけます。
亀山みそ焼きうどんの伝播の歴史
亀山みそ焼きうどんは、半世紀以上前から亀山市の焼肉店の裏メニューとして食べられていましたが、その間、亀山みそ焼きうどんという料理名すらありませんでした。
そんな知る人ぞ知る裏メニューが、全国的に認知されるようになったのは、亀山市のまちおこし市民グループである「亀山みそ焼きうどん本舗」の活動によるものです。亀山みそ焼きうどんという名称を決めたのも、亀山みそ焼きうどん本舗によるもので、この料理を亀山市のご当地グルメとして全国的に広めるために、2008年7月に亀山みそ焼きうどんの試作を完成させます。
亀山みそ焼きうどんの料理名の決定と基本レシピの完成により、亀山みそ焼きうどんが全国的に認知されていく歴史が始まりました。その時のレシピが「亀山みそ焼きうどん本舗の公式サイト」に掲載されているので、ご自身で亀山みそ焼きうどんを作ってみたいという方は、こちらのレシピを参考にしてみてはいかがでしょうか。
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亀山みそ焼きうどんの基本となるレシピを完成させた亀山みそ焼きうどん本舗は、その後、亀山みそ焼きうどんをご当地グルメとして広めるために、三重県内外へのイベントに出展していきます。
亀山みそ焼きうどんをPRするキャラクター「かめみちゃん」、亀山みそ焼きうどんソング、亀山市内の亀山みそ焼きうどんの提供店を案内するマップなどの制作により、次第に亀山みそ焼きうどんは認知されるようなっています。
2011年11月のB-1グランプリin姫路の出展を経て、2023年12月に亀山みそ焼きうどんがテレビ番組で取り上げられたことで、一気に知名度を上げていきました。(参考資料:亀山みそ焼きうどん本舗の公式サイト ヒストリア 亀山みそ焼きうどん秘話)
亀山みそ焼きうどん(2人分)
亀山みそ焼きうどんのタレ
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