とん平焼きとお好み焼きの違い!キャベツを生地に混ぜるのはどっち?

とん平焼きは大阪で生まれた鉄板焼き料理なので、お好み焼きと混同しがちですが、とん平焼きと大阪方式のお好み焼きは調理法に違いがあります。まずは、とん平焼きとお好み焼きの発祥の違いから確認していきましょう。

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とん平焼きとお好み焼きの違い

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発祥の違い

とん平焼き発祥の店舗は、大阪市の曽根崎お初天神通り商店街にあるお好み焼き屋「本とん平」です。

60年前、ロシアの抑留からもどったお父さんが考案し、味付けはお母さんが考えたと語る2代目女将の焼く、元祖とん平焼き。(引用元:日本コナモン協会 元祖 本とん平焼き

「本とん平」の店主が、戦時中にロシア人が食べていた料理を元に考案したのがとん平焼きです。引用元の記事が書かれたのが2019年なので、60年前というと1959年頃(昭和34年頃)にとん平焼きが誕生したということになります。

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お好み焼きは昭和初期に東京で生まれた料理で、1931年頃(昭和6年頃)には、東京でお好み焼きを提供する屋台が数十件ほど存在しました。

大阪初のお好み焼き屋とされる「以登屋」が北新地近くに開店したのは、1937年頃(昭和12年頃)のことです。その後、大阪の街中にお好み焼き屋が増えていき、キャベツを使用するお好み焼きが主流になっていったのは、1945年頃(昭和20年頃)になってからです。

調理法の違い

とん平焼きは、その名の通り「豚(とん)」を平たく焼く料理なので、平たく焼いた具材を重ねていくのが特徴です。

元祖とん平焼きの「本とん平」の作り方は、熱した鉄板の上に小麦粉の生地を薄く広げて、その上に豚ロース肉をのせて火を通します。それとは別に溶き卵を熱した鉄板の上で広げて焼きます。生地と豚ロース肉を横に広げた溶き卵の上に重ねてから、最後に専用ソース、ケチャップ、マヨネーズ、カラシで味付けして完成です。

とん平焼きに使う具材は店舗によって違いますが、とん平焼きにキャベツを使用した場合でも、生地とは混ぜずに重ね焼きするのが一般的です。

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お好み焼きの調理法は、大阪方式の混ぜ焼きスタイルと、広島方式の重ね焼きスタイルがありますが、とん平焼きは大阪のご当地グルメということで、大阪方式のお好み焼きと比較していきます。東京で誕生したお好み焼きは、本来、お好みの具材を混ぜ合わせるのが特徴です。そのスタイルを受け継いでいるのが大阪方式のお好み焼きです。

とん平焼き,お好み焼き,違い,キャベツ,画像2

大阪方式のお好み焼きは、小麦粉、卵、山芋、出汁を混ぜた生地に、みじん切りのキャベツや干しエビなどのお好みの具材を混ぜ合わせてから熱した鉄板で焼きます。この時点で、重ね焼きのとん平焼きとは違います。

大阪方式のお好み焼きでも豚バラ肉などのメインとなる具材は重ねて焼きます。最後にお好み焼きソースを塗り、その上から青のり、鰹節、マヨネーズをかけると完成です。

京都市などの地域では具材を重ねて焼く、昔ながらの洋食焼きの調理法が残っているので、関西地方でお好み焼きを提供する全てのお店が必ず混ぜ焼きするわけではありません。

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