神戸発祥「そばめし」は、今や全国的に有名なご当地グルメですが、広く知られるようになったのはいつからなのでしょうか。本記事では、そばめし発祥と有名になったきっかけについて紹介します。
そばめしの発祥
そばめしは、兵庫県神戸市の下町である長田区が発祥の地とされおり、町工場で働く工員がお好み焼屋の鉄板の上で、弁当の冷や飯と焼きそばを混ぜて炒めたのが始まりとされています。
そばめしの発祥店とされているのは、1957年(昭和32年)創業のお好み焼き屋「青森」です。このお店の2代目店主がそばめしをメニュ化したとされています。実は、「青森」よりも先に「やよい」というお店で、ご飯と焼きそばを混ぜた「グッドライス」という料理を提供していましたが、「青森」でそばめしをメニュー化する際に「やよい」の店主に相談して、そばめしという料理を提供するようになりました。
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そばめしの起源は来店したお客の提案を店主が応えたかたちになっています。これに似たケースは他のご当地グルメでもあって、たとえば、青森名物「味噌カレー牛乳ラーメン」も同様にお客の要望を受け入れたことが発案のきっかけになっています。来店したお客の要望に応えて新しい食文化が生まれる、そばめしは下町の人情を感じる料理と言えます。
そばめしがお店で提供された当初は、長田区の限られた地域では好評でしたが、まだまだ知られていないご当地グルメでした。そばめしの名が全国的に有名になったのは、2000年代になってからです。大手食品メーカーがそばめしの冷凍食品を販売し、空前の大ヒットを記録することがきっかけでした。
神戸発祥「そばめし」はいつから全国的に有名になった?
神戸発祥のそばめしを全国的に有名にしたのは、大手食品メーカー「ニチロ(現在:マルハニチロ)」から販売された「神戸名物 そばめし」という冷凍食品でした。
発売当時、大きな話題となり、空前の大ブームを起こしたのが「そばめし」です。とある営業マンの発案から開発された「神戸名物そばめし」は、2000年に全国発売し、ネーミングのユニークさで大ブレーク。以降、あらゆるメディア媒体で取り上げられ、日本中に「そばめし」ブームを巻き起こしました。(引用元:マルハニチロ もっとわかるヒストリー 【時代をリードし支え続けた冷凍食品とその歩み】)
「神戸名物そばめし」は、1999年に大阪周辺だけで初回1000ケースのみを限定販売しました。この量から考えて、当初は、あまり期待されていない商品だったことが分かります。
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しかし、予想に反して「神戸名物そばめし」はすぐに売り切れになったことから、2000年3月に全国的に販売することになりました。
すると、「神戸名物そばめし」は生産が追い付かないほどの人気で、2001年度の販売額はなんと40億円以上。「神戸名物そばめし」は空前の大ヒット商品となるのです。
マルハニチロでは、発売当初のデザインを再現した復刻版パーケージの「神戸名物そばめし」が販売されています。
「冷凍」マルハニチロ 神戸名物そばめし(450g×6)
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