「膨らんだ缶詰」と「凹んだ缶詰」食べられるのはどっち?温め方や開けた後の保存方法を紹介!

缶詰の上下がプックリと膨らんでいるものや、缶詰の側面が凹んでしまっているものを見掛けたことはありませんか?実は、「膨らんだ缶詰」と「凹んだ缶詰」は、どちらか一方が食べてはいけない缶詰です。本記事では、缶詰が膨張する原因について解説していきます。記事の後半では、缶詰の温め方や開けた後の保存方法について紹介していますので、合わせてご覧ください。

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缶詰はどうやって作るの?

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サバ缶など魚介類の缶詰の製造を例に挙げて説明します。缶詰になる魚は、水揚げされるとすぐに工場へ運ばれます。とりたての新鮮な魚を生のまま缶に詰めていき、調味液を注入しますが、防腐剤などは一切使いません。

その後、真空状態にして缶ごと加熱します。食べ物を腐らせてしまう原因の微生物を100℃以上の温度で加熱殺菌します。このような作業により、缶詰の賞味期限は製造日より3年間も美味しさを保つことができます。

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「膨らんだ缶詰」と「凹んだ缶詰」食べられるのはどっち?

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結論から言うと、食べられるのは凹んだ缶詰です。膨らんだ缶詰は食べてはいけません。

缶詰が凹んでいる原因は、ぶつけただけだと思われるので味に変わりはありません。しかし、缶詰が膨らんでいる状態は、缶詰内に微生物が存在し、食品を腐敗する際にガスを発生している可能性があります。

公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会が運営する缶詰・びん詰・レトルト食品の専門サイトでは、微生物による缶詰の腐敗の原因について次の3つの事を紹介しています。

缶詰の微生物による変敗には、(1)熱に強い細菌が缶の中で生き残り、中身を腐敗させてガスを出すもの、(2)熱にあまり強くない細菌、酵母などによって、中身を腐敗・発酵させてガスを出すもの、(3)熱に強い細菌が、中身を腐敗させて酸を出すものがあります。(引用元:缶詰・びん詰・レトルト食品情報 Q&A

ただし、缶詰製造において、微生物の殺菌は科学的基礎に基づいて行われているので、微生物が混入している製品が市販されることはほとんどありません。

缶詰の温め方

缶詰は、温めて食べるとより美味しくいただけます。おすすめの温め方法は、5分ほど湯せんすると良いです。

<缶詰の湯せん方法>
①小鍋でお湯を沸騰させたら火を止めます。
②お湯の中に缶詰のフタを開ける前のそのままの状態で入れます。
③缶詰をお湯に入れた状態で5分ほど温めます。

缶詰を湯せんすると、中身が均等にジワジワ温まり美味しくいただけます。たとえば、サバ缶の中身を電子レンジで温めると、魚の脂身から先に加熱されて身がはじけてしまうことがあります。そのため見た目も食感も損なわれてしまいます。

また、サバ缶の中身を鍋に移し加熱すると、先に缶の汁が煮詰まり、味がしょっぱくなってしまうのでおすすめできません。

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缶詰を開けた後の保存方法

缶詰を開ける前は無菌状態ですが、一度開けたら時間が経つとともに鮮度が落ちていきます。缶詰を開けた後の保存方法は、中身を他の容器に移して冷蔵庫で保存するようにしましょう。

清潔な容器に移してラップをしてから冷蔵庫に保存して1日2日ほどで食べ切ったほうが良いです。

特にアンチョビは、缶詰を開ける前から冷蔵庫で保存する必要があります。アンチョビというのは、塩漬けしたイワシを油に浸してあるものですが、実はアンチョビは缶詰でありながら加熱殺菌をしていません。

ですから、常温でアンチョビをそのまま置いておくと熟成が進んで、だんだん身がくだけていき風味が落ちてしまいます。

アンチョビを購入したらすぐに冷蔵庫の中で保存するようにしましょう。アンチョビは、一度缶詰を開けたら風味が落ちやすいので、すぐに使い切ってしまうほうが良い。

最近の缶詰は、缶の内側がコーティングされているものが多くなっています。そのような缶詰は金属の臭いが食材に移らないので、中身を容器に移さなくてもそのまま缶にラップをして冷蔵庫で保存しても良いでしょう。

切った蓋を再利用できる缶切り


こちらの缶切りは、ただ缶を切るだけではなく、切った後の蓋を再利用でき、再び被って冷蔵庫に保存できます。缶切りのレバーを回すだけで、自動的に缶を挟み込み、楽々缶を切れます。

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