米麹の甘味が特徴の東京名物「べったら漬け」。その名の通り、表面がベタベタしていることから、食べる前に洗うのか?それとも洗わないで食べるのか?と迷ってしまう方もいらっしゃるようです。本記事では、べったら漬けの食べ方についてや、甘いはずのべったら漬けが酸っぱい原因についてご紹介します。
べったら漬けは洗う?洗わない?問題に終止符!
べったら漬けは、江戸時代中期に始まったとされる伝統的な日本の漬物です。その起源は、大伝馬町宝田恵比寿神社の例祭で、農民たちが飴と糀(こうじ)で漬けた大根を「浅漬け」として売り始めたことにあります。第15代将軍徳川慶喜も好んで食べたと言われるべったら漬けですが、本場の東京ではどのような食べ方をしているのでしょうか。
東京では、べったら漬けを洗わないでそのまま食べるか、米麹が苦手な方は、キッチンペーパーなどで拭き取ってから食べるのが一般的です。関東近県や東北地方では、べったら漬けを洗わないで食べることが多いです。
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ところが、関西地方より西の地域では、べったら漬けを洗う傾向があります。これは、東京の食べ方と違うから間違っているというわけではなく、べったら漬けを洗ってから食べるのも、地域的な食文化の1つなのです。べったら漬けを洗うとあっさりとした味わいになります。
つまり、べったら漬けは、食べる人の好みによって、洗っても、洗わなくても、拭き取っても良いということになります。ただし、べったら漬けを洗うと日持ちしなくなることを、事前に知っておく必要があります。次では、べったら漬けの保存方法について確認していきましょう。
べったら漬けが酸っぱい原因
べったら漬けを常温で置いておくと、発酵が進んで酸味が強くなってしまうので、べったら漬けは冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。賞味期限は商品によって異なりますが、大抵はべったら漬けを冷蔵庫で保存すると1ヶ月程度は日持ちします。
べったら漬けは、米麹の甘味が魅力の漬物なので、酸っぱいと風味が変わってしまいます。特に、べったら漬けを水で洗うと水分活性が進み、劣化しやすくなります。
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べったら漬けを洗ってから食べ切れずにとっておいたら、いつの間にか酸っぱくなっていたということはありませんか?麹菌の発酵は、適度な温度と湿度(水分)が必要です。べったら漬けを洗うと水分が加わり発酵が促進されます。これが原因で、べったら漬けが酸っぱくなってしまったのです。
ですから、べったら漬けを洗って食べる場合は、食べられる分だけを切って洗い、残りの分は洗わないで冷蔵庫に入れて保存すると良いでしょう。
東京都中央区日本橋の宝田恵比寿神社周辺では、毎年10月19日と20日に「べったら漬け市」が開催され、べったら漬けを売る露店が並び、多くの人々が訪れます。べったら市のべったら漬けはクール便の通販もあるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
べったら市 東京べったら漬け(5個セットのクール便)
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