2025年で誕生100周年を迎える鹿児島県のお菓子「ボンタンアメ」。近年のレトロブームもあいまって、女子中高生にも人気のボンタンアメですが、鹿児島県のお菓子なので、お住まいの地域によっては手に入りにくいことがあるようです。本記事では、ボンタンアメはどこで買えるのかや、ボンタンアメの元になった朝鮮飴について紹介します。
ボンタンアメはどこで買える?
基本的には日本全国でボンタンアメが販売されているのですが、ボンタンアメを製造しているセイカ食品株式会社の本社は鹿児島県なので、関東より北になるとボンタンアメを取り扱う販売店(スーパーやコンビニなど)が少なくなります。
ボンタンアメは、北海道でも販売されているようですが、実際には北関東辺りから見掛ける機会が減ってきます。ただし、Amazonなどの通販では、ボンタンアメをはじめとするセイカ食品の様々な商品を買うことができます。
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ボンタンアメの他にも、沖縄限定のシークヮーサーアメやパイナップルアメなどもあるので、通販でしたら現地に行かなくても購入可能です。お近くの販売店にボンタンアメが無く、どこで買えるか分からないという方は、通販で探してみてはいかがでしょうか。
セイカ食品詰め合わせセット(ボンタンアメ/パイナップルアメ/兵六餅)
ボンタンアメの元になった朝鮮飴とは?
ボンタンアメは、現在のセイカ食品株式会社の前身となる鹿児島菓子株式会社の初代社長が考案し、1925年に販売開始しました。鹿児島菓子の社員が「朝鮮飴」と呼ばれる飴を、食べやすい大きさにハサミで切っていたところを見掛けた初代社長が、朝鮮飴に鹿児島の特産品であるボンタンの色や香り付けをしてみようと思い立ったことが、ボンタンアメの始まりでした。ボンタンアメの誕生秘話については、こちらのサイトの記事で詳しく書かれているので、是非ご覧ください。(dメニュー・ニュース:「ボンタンアメ」誕生100周年を目前に、新事実が発覚?倒産寸前に生まれた唯一無二のお菓子が愛され続けるワケ)
ここでは、ボンタンアメ誕生の発想のヒントになった朝鮮飴と、原料となるボンタンという果物について、もう少し深堀していきます。
朝鮮飴は、熊本県に古くから伝わる伝統的な土産菓子です。朝鮮飴の原料は餅米と水飴と砂糖で、これらを練り合わせて長方形に切り、そこに片栗粉をまぶして作ります。ですから、飴というよりも餅のような柔らかい食感が特徴の和菓子です。
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もともと鹿児島菓子では、朝鮮飴も製造していたので、この朝鮮飴のもちもち食感に、鹿児島の特産品であるボンタンの果実の色や香りを加え、さらには、くっつきにくいようにオブラートで包んで仕上げたのが、唯一無二の商品であるボンタンアメです。
そもそもボンタンとはどうのような果物なのかと言うと、九州地方では、ザボンのことをブンタンやボンタンと呼ぶことがあります。昔、阿久根に漂着した中国人の謝文旦がザボンをお礼に贈ったことから、ザボンを「文旦(ブンタン)」と呼ぶようになり、その後ボンタンという呼び方に変化していきました。
ボンタンはそのまま生で食べる他にも、硬い表皮の下にあるスポンジ状の中皮を砂糖漬けにした「ボンタン漬け」が古くから郷土菓子として親しまれています。
ボンタン漬け
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