高知県のご当地パンの「ぼうしパン」とよく似た「スイートブール」というパンをご存じでしょうか。本記事では、ぼうしパンの発祥やスイートブールとの違いについて紹介します。
高知県のご当地パン「ぼうしパン」とは
ぼうしパンとは、高知県高知市のパンメーカー「永野旭堂本店」が、昭和30年代に製造販売を開始したご当地パンです。
丸いパンにビスケット生地をかけて焼くメロンパンにヒントを得、パンにカステラ生地をかけて焼いたところ、カステラ生地が丸いパンのまわりに広がって帽子のつばのようになったことから、この名がついたという。(引用元:永野旭堂本店webサイト ぼうしパン)
ぼうしパンは、カステラ生地を使用しているので、当初は「カステラパン」という名で販売されていましたが、見た目が帽子のような形をしていることから、お客が「ぼうしパン」と呼ぶようになり、次第に定着していきました。
Sponsored Links
コッペパン生地の帽子の頭の部分は、ふっくらと焼き上がっていて、カステラ生地の帽子のツバの部分は、サクサクとした食感が楽しめます。
現在では、高知県内の多くのパン屋さんが、ぼうしパンを作って販売しています。店舗によっては、ぼうしの頭の部分にクリームや餡子を入れたアレンジ商品も販売されています。
「ぼうしパン」と「スイートブール」の違い
高知県のご当地パンの「ぼうしパン」とよく似た「スイートブール」というパンがあります。「スイート(sweet)」は英語で「甘い」、「ブール(boule)」はフランス語で「球・ボール」という意味で、丸いパンのことを指します。つまり、スイートブールは甘い丸いパンという意味になります。
ぼうしパンとスイートブールの違いは、使用する生地とパンの形の違いです。ぼうしパンは、コッペパン生地の上にカステラ生地をかけて焼いたものです。たっぷりかけたカステラ生地が下に垂れて帽子のツバのような形になるのが特徴です。
Sponsored Links
一方、スイートブールは、コッペパン生地の上にクッキー生地をかけて焼きます。スイートブールも焼いているうちにクッキー生地が下に垂れていきますが、ぼうしパンほどツバが大きくありません。スイートブールは帽子と言うよりも、別名「UFOパン」と呼ばれることがあります。
カステラ生地は、小麦粉、卵、砂糖、水あめを混ぜて作ります。それと比べてクッキー生地は、小麦粉、卵、砂糖、バターまたは植物油脂を混ぜて作るという違いがあります。
Sponsored Links
おすすめの記事
和歌山ラーメンはなぜ早寿司を食べる?車庫前系と井出系の特徴の違いとは?