青森県八戸市の名物の「いちご煮」は、名前に「いちご」とありますが、この料理にイチゴは入っておらず、いちご煮はウニやアワビなどを煮たお吸い物です。それでは、なぜいちご煮と呼ばれているのでしょうか。本記事では、いちご煮の名前の由来や、いちご煮の缶詰の食べ方などを紹介します。
いちご煮の名前の由来
いちご煮とは、青森県八戸市とその周辺の三陸海岸に古くから伝わるウニとアワビのお吸い物です。いちご煮は、岩手県沿岸の北部でも食べられています。元々いちご煮は、漁師たちが仕事の合間にウニやアワビを煮た漁師飯でした。
いちご煮の名前の由来については、農林水産省のWEBサイトに次のようなことが記載されています。
「いちご煮」の名前は、椀に盛り付けたとき、アワビなどのエキスによって乳白色に濁った汁に浮かぶ黄金色のウニがまるで、朝露にかすむ野いちごのように見えたことから付けられた。(引用元:農林水産省WEBサイト いちご煮 青森県)
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赤い野いちごが、はたしてウニに見るのだろうか?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一口に野いちごといっても、いろいろな種類があります。たとえば、バラ科キイチゴ属に分類される「モミジイチゴ」は、まるでウニのような黄金色をしています。
昔の人がどんな野いちごを見て、いちご煮の名前の由来になったのかは分かりませんが、モミジイチゴの画像をご覧になると名前の由来が納得できるのではないでしょうか。
いちご煮の缶詰の食べ方(炊き込みご飯など)
いちご煮の缶詰の食べ方は、温めてそのままお吸い物としていただくことはもちろんですが、その他にも炊き込みご飯や茶碗蒸しに使ったり、いちご煮を雑炊にしても美味しくいただけます。
いちご煮の炊き込みご飯は難しそうと思われるかもしれませんが、いちご煮の缶詰を使えばとても簡単に作ることができます。
いちご煮の缶詰を使った炊き込みご飯の作り方は、米2合に対していちご煮の缶詰1缶(415g入り)を準備して、これらを炊飯器に入れて炊き込むだけです。米2合を水洗いしてから、米2合といちご煮の缶詰1缶の中身を炊飯器に入れて、米2合分の水位にしてから通常通り炊き込めば完成です。
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茶碗蒸しは少し手間がかかりますが、いちご煮の雑炊の食べ方はとても簡単です。いちご煮の雑炊の作り方は、炊いたご飯といちご煮の缶詰1缶(415g入り)を鍋に入れて加熱し、沸騰したら溶き卵を加えて、お好みで刻みネギや大葉などをのせたら完成です。
料理するのが面倒だという方は、いちご煮のお粥のレトルト食品が販売されているので、気になる方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
いちご煮の缶詰1缶(415g入り)
いちご煮がゆ(2個)
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