埼玉県深谷市を代表する特産品のひとつである「深谷ねぎ」は、普通のネギとどうのような違いがあるのでしょうか。そもそもネギの白い部分と青い部分は、葉と根のどちらなのでしょうか。深谷ねぎの青い部分は食べられるのかについても紹介していきます。
深谷ねぎと普通のネギの違い
深谷ねぎとは、埼玉県深谷市で生産されている白ネギのブランド名で、中でも黒沢グループが手掛けている「農研」という品種の深谷ねぎは、格別に糖度が高いことで知られています。
深谷ねぎと普通のネギの大きな違いは、深谷ねぎの方が甘いということです。普通のネギの糖度は7~9度程度ですが、深谷ねぎの糖度は10~15度程度です。たとえば、ミカンの糖度は10~12度程度で、メロンの糖度は12~18度程度なので、深谷ねぎは果物と同じくらい甘いことが分かります。
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深谷ねぎは、「春ねぎ」「夏ねぎ」「秋冬ねぎ」と一年を通して収穫されていますが、深谷ねぎの旬の時期は12月から2月にかけて収穫する秋冬ねぎです。深谷ねぎは冬の寒さから身を守るために糖分を蓄えるため、秋冬ねぎが最も甘くなります。
さらには、深谷ねぎを焼くと辛味成分である硫化アリルが揮発するので、もともと含まれている甘味成分をより強く感じるようになります。焼いた深谷ねぎを切ると、中から甘い汁が滴り落ちてくるほどジューシーな味わいで非常に美味しいです。
また、深谷ねぎは、何度も土寄せを繰り返して白身を作るため、普通のネギよりも白い部分が長く太いという違いがあります。
深谷ねぎの青い部分は食べられる?
深谷ねぎに限らず、一般的にネギの白い部分は身が詰まっていますが、青い部分(緑の部分)は中身がスカスカなので、食べずに捨ててしまいがちです。しかし、ネギの白い部分と青い部分は、どちらもネギの葉の部分なので、深谷ねぎでも普通のネギでも青い部分を食べることができます。
ネギの青い部分には、白い部分には含まれていないβカロテンが含まれているので、捨てるのはもったいない。これは深谷ねぎも同様です。
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深谷ねぎの青い部分は、白い部分に比べて中身がスカスカなので、料理で使いにくい場合は両者を使い分けると良いです。たとえば、深谷ねぎを鍋料理に使う場合は、青い部分はみじん切りにして、つみれに練り込み、白い部分は食べやすい大きさに切って、そのまま鍋で煮込むと美味しくいただけます。または、みじん切りにした深谷ねぎの青い部分を、チヂミに混ぜて焼いても香ばしくて美味しいです。
「深谷ねぎの焼ねぎなめ茸」や「深谷ねぎラー油」など深谷ねぎを活かした様々な加工品があり、埼玉県深谷市では「深谷ねぎだんご」や「深谷ねぎカレー焼きそば」などのご当地グルメも考案されています。
深谷ねぎ 焼ねぎなめ茸
深谷ねぎラー油
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