長野県名物「おしぼりうどん」は、刺激的な辛さの後にほのかに甘いつけ汁でうどんを食べる郷土料理です。それでは、この独特な味わいのあるつけ汁には、どのような食材が使われているのでしょうか。
長野県名物「おしぼりうどん」でしぼられているものは何?
おしぼりうどんは、長野県埴科郡坂城町周辺に伝わる郷土料理で、坂城町の特産品の「ねずみ大根(辛味大根)」を摩り下ろしたしぼり汁を使用することが料理名に「おしぼり」と付く由来になっています。
おしぼりうどんは、辛味たっぷりのねずみ大根のしぼり汁に、まろやかな信州味噌を溶き入れたつけ汁を使用します。このつけ汁で茹で立てのうどんをネギやかつお節などの薬味と共にいただきます。
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ねずみ大根は、強い辛味の後にほのかに甘味を感じるのが特徴です。この味わいを地元の言葉で「あまもっくら」と表現します。
ねずみ大根の収穫時期は11月から12月頃の冬の時期になるので、ねずみ大根を使用するおしぼりうどんは冬に食べられる郷土料理になります。刺激的な辛さのねずみ大根のしぼり汁に、熱々のうどんをつけて食べると、冬の冷えた体も温まります。
ねずみ大根のしぼり汁と信州味噌を混ぜたつけ汁にうどんではなく、冷たいそばをつけて食べても美味しいです。長野県内の長野市や千曲市では、おしぼりうどんではなく「おしぼりそば」という郷土料理があります。
ねずみ大根を家庭で楽しむ
おしぼりうどんは、ねずみ大根さえあれば家庭で楽しむことができるのですが、長野県から遠く離れた方はなかなか手に入れることが難しい食材です。
そんな方でもねずみ大根の味を家庭で楽しむ方法は、「通販で購入する」か「家庭菜園で育てる」のいずれかになります。ねずみ大根は冬季限定の食材です。Amazonなどの通販サイトでは、早くて10月頃からねずみ大根の販売が開始されます。
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また、ねずみ大根の種子を購入してご自身で育てることも可能です。ねずみ大根の育て方は、基本的に通常の大根とほぼ同じですが、ねずみ大根は寒さにさらすことが育て方のポイントになります。
ねずみ大根のイメージキャラクター「ねずこん」の公式サイトには、ねずみ大根特有の辛くて後味が甘い味わいについて、次のようなことが記載されています。
11月になるとねずみ大根自身が寒さから身を守るため、内部にでんぷん質を蓄えることから、辛味の奥にほのかに甘みを感じる「あまもっくら」とした味わいになります。(引用元:ねずこん公式サイト 坂城町の特産品「ねずみ大根」と伝統食「おしぼりうどん」)
ねずみ大根は寒さに強いですが、その反面暑さに弱いという欠点があります。通常はねずみ大根の種まきの時期は8月から9月頃ですが、暖地で育てる場合は種まきの時期を9月から11月頃に遅らせて、暑い時期を避けるようにしましょう。
ねずみ大根1袋(2ml)
ねずみ大根の種子
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