金沢おでんは、「カニ面」「赤巻」「ふかし」「バイ貝」など、独特な具材が特徴的な石川県金沢市のご当地グルメです。本記事では、金沢おでんの具材の特徴と、カニ面が食べられる時期について紹介します。
金沢おでんの具材の特徴
石川県金沢市は日本有数のおでんの街で、金沢市内にはおでんを提供するお店が150店舗以上もあります。金沢おでんの味付けは各店舗によって異なりますが、基本的には昆布と鰹節の出汁を使用しています。金沢おでんの具材は、一般的なおでんと同様に、大根、卵、ちくわ、昆布なども使いますが、中には金沢おでんならではの特徴的な具材がいくつか入っています。
赤巻
金沢おでんの具材の「赤巻」とは、赤と白の渦巻き模様の蒲鉾です。蒲鉾なので主成分は白身魚のすり身です。赤い部分はカロチノイド(植物由来の着色料)で染められています。
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ふかし
金沢おでんの具材の「ふかし」とは、はんぺんと蒲鉾の中間のような食感の魚の練り物です。ふかしの見た目ははんぺんに似ているのですが、食べてみると蒲鉾に似たモッチリとした食感が特徴です。
バイ貝
金沢おでんの具材の「バイ貝」とは、エゾバイ科に分類される「越中貝(えっちゅうばい)」という巻貝です。バイ貝の身はコリコリした歯応えがあり、肝の部分に苦味がないので食べやすいのが特徴です。
金沢おでんのカニ面が食べられる時期は?
金沢おでんの具材の「カニ面(かにめん)」は、香箱ガニ(ズワイガニのメス)の「内子(うちこ)」と呼ばれるモッチリ食感の未成熟卵と、「外子(そとこ)」と呼ばれるプチプチ食感の卵、そしてカニみそと身を、カニの甲羅にたっぷりと詰め込み、中身がこぼれないようにお腹部分の甲羅で蓋をして、かんぴょうで縛って作ります。
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カニ面に用いられる香箱ガニは、11月から2ヶ月間しかとることが許されていない冬の時期限定の具材です。しかも、カニ面を作るのはとても手間がかかるため、どの店舗も1日数十個だけの限定具材になっています。金沢おでんのカニ面を目当てに、他県から冬の時期に訪れる旅行者も少なくありません。
老舗店「高砂」監修 金沢おでん
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