広島県の駅弁と言えば「あなごめし」が有名ですが、そもそも、あなごめしと一般的な穴子丼とは、どのような違いがあるのでしょうか。アナゴはウナギと比較されがちですが、これらの味の違いについても紹介します。
広島名物「あなごめし」と「穴子丼」の違いは?
広島名物のあなごめしの発祥は、現在も広島県廿日市市宮島口に本店を構える老舗店「あなごめし うえの」の創業者が、明治30年に開通したばかりの宮島駅(現:宮島口駅)で、駅売弁当として販売したのが始まりです。
当時は宮島近海でアナゴがたくさん獲れていたこともあり、この地域ではもともと穴子丼が食されていました。あなごめしは駅弁発祥で、穴子丼は昔から地元に根付いていた料理という違いがありますが、それだけではなく、あなごめしと穴子丼にはもっと明確な違いがあるのです。
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あなごめしの元祖「あなごめし うえの」のWEBサイトには、あなごめしの特徴について次のようなことが記載されています。
この宮島でもてなされていたであろう「穴子どんぶり」の白飯を工夫し、穴子のアラで炊き込んだ醤油味飯を考案しました。(引用元:あなごめし うえの WEBサイト)
「あなごめし うえの」が提供する元祖あなごめしは、厳選された上質のアナゴを使用していることはもちろんですが、ご飯にもこだわりがあります。あなごめしのご飯は、アナゴのアラで旨味を抽出した出汁で炊き込んでいるので、すでにアナゴの味が染み込んでいるという点が穴子丼との大きな違いです。
アナゴはウナギの代替品ではない!
アナゴとウナギはどっちが美味しいのだろうか?そんな素朴な疑問が浮かび上がりますが、そもそもアナゴはウナギの代替品ではないので、それぞれに良さがある別の食材です。
アナゴとウナギは値段の高いものからお手頃価格のものまでいろいろあり、味や身の柔らかさも様々です。アナゴとウナギの味は天然か養殖かによって異なりますが、アナゴは脂質が少なくあっさりした味わいで、ウナギは脂質が多くこってりした味わいが特徴です。
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脂ののったウナギはこってり味なので、うな重には白飯が合います。アナゴはウナギと比べてあっさり味なので、あなごめしの味の付いたご飯が丁度良い味わいになるというわけです。
老舗店のうな重は6000円以上するので、あなごめしの方が比較的安いですが、上質なアナゴを使用したあなごめしは、それなりの値段はします。
あなごめし
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