北海道札幌市のご当地グルメ「スープカレー」と、家庭で作る普通のカレーはどのような違いがあるのでしょうか。また、札幌名物のスープカレーは、カレー料理なのでしょうか。それともカレースープのようなスープ料理なのでしょうか。本記事では、スープカレー、カレースープ、普通のカレーの違いについて紹介します。
スープカレーと普通のカレーの違い
スープカレーとは、北海道札幌市発祥のスープ状のカレーで、普通のカレーとは違い、スパイスの効いたサラサラしたスープが特徴です。
家庭で作られる普通のカレーは、肉や野菜などの具材を炒めてから、水を加えて煮込み、最後に固形のルーを溶かして味付けしますが、札幌名物のスープカレーは、スープと具材を別々に調理します。
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普通のカレーに使用する固形のルーは小麦粉が含まれているので、とろみがあるカレーに仕上がりますが、スープカレーは小麦粉を使わないのでサラリとしたスープになります。
スープカレーは、スープ作りから普通のカレーとは全く違います。スープカレーは、まるでラーメンのスープを作るように、鶏ガラや野菜を煮込んで、ベースになる出汁をとってから、そこに様々なスパイスを加えてカレー味にしていきます。
スープカレーの具材は、チキンレッグや豚の角煮、ラムチョップなどの肉類と、ジャガイモやニンジン、ブロッコリーなどの野菜を大きめにカットして茹でる、または炒めてからスープに加えます。
スープカレーとカレースープの違いはあるのか?
カレースープとは、カレー味のスープ料理の総称です。札幌名物のスープカレーは、一般的にはカレー料理のひとつと考えられていますが、札幌名物のスープカレーは普通のカレーとは違い、サラサラしたスープ状のカレーなので、どちらかと言うと、札幌名物のスープカレーは、カレースープの一種なのではないだろうか。
スープカレーの発祥は諸説ありますが、一説によると札幌市にある1971年(昭和46年)創業の喫茶店「アジャンタ」が、1975年(昭和50年)頃に発売した「薬膳カリィ」という料理が、現在のスープカレーの原型であると言われています。ただし、「スープカレー」という料理名を始めて使ったのは、札幌市にある1993年(平成5年)創業の「マジックスパイス」という飲食店です。
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マジックスパイスで提供しているスープカレーは、インドネシアの「ソトアヤム」という料理をもとに考案されました。ソトアヤムを食べて感銘を受けたマジックスパイスの店主が、この料理を日本人向けの味にするために試行錯誤して生み出したものがスープカレーです。ソトアヤムは、鶏肉を使ったインドネシアのスープ料理なので、それをもとに考案されたスープカレーもスープ料理であると考えるのが自然な見解ではないでしょうか。
札幌名物のスープカレー
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