鳥取県の東部には、一面砂で覆われた鳥取砂丘が広がっています。この砂丘地ではらっきょう栽培が盛んで、鳥取県の特産品となっています。それでは、なぜ鳥取砂丘でらっきょう栽培が有名なのでしょうか。本記事では、鳥取県のらっきょう栽培や、らっきょうの酢漬け作りでやってはいけない事などを紹介します。
鳥取砂丘でらっきょうが有名なのはなぜ?
鳥取県は、らっきょうの生産量が日本一を誇るらっきょうの産地として有名です。鳥取市の市花はらっきょうの花です。らっきょう栽培は、鳥取県の東部や中部にある砂丘地で盛んに行われており、特に鳥取砂丘に隣接する福部村は、全国でも有数のらっきょうの産地となっています。
鳥取県のらっきょう栽培の歴史は古く、江戸時代に小石川薬園(現在の東京都文京区にある小石川植物園)から、参勤交代の際にらっきょうを持ち帰ったとされています。
それでは、なぜ鳥取砂丘でらっきょう栽培が有名になったのでしょうか。らっきょうは、とても丈夫な植物なので、栽培する土地を選ばず、球根を植えてから数回の追肥だけで、後はほとんど手がかかりません。鳥取砂丘は、夏は地表面温度が60℃、冬は氷点下になるという過酷な環境でも、らっきょうは問題なく育ちます。
むしろ、らっきょうは球根の植え付けから収穫までに8~9ヶ月程度の時間がかかるので、他の野菜が育たないような荒地の有効活用のために栽培されることが多いです。らっきょうは連作障害が出にくいため、同じ場所で連続的に栽培するが可能です。
らっきょうに限らず、球根植物は蒸れによって球根が腐ってしまう恐れがあるので、水はけの良い鳥取砂丘はらっきょう栽培に適していると言えます。
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らっきょうの漬け方でやってはいけない事とは?
らっきょうの酢漬け作りには、やっていけない事がいくつかあります。ここでは、らっきょうの漬け方を紹介するとともに、やってはいけないNG行為について解説していきます。
らっきょうの漬け方
<準備するもの>
らっきょう
らっきょう酢
漬け瓶
塩
(お好みで、氷砂糖、鷹の爪)
①らっきょうの根と茎を切る
らっきょうは生命力が強いので、らっきょうの根を切ってすぐに調理しないと、切り口から芽がでてくるので注意です。らっきょうは根のギリギリを切るようにしましょう。根から離れた場所を切ると芯が抜けてしまうのでNGです。
②らっきょうをよく洗ってからザルで水切り
流水でらっきょうをもみ込むようによく洗いましょう。もみ込むことで薄皮が剥けて綺麗になります。洗い終わったら、ザルを使ってしっかり水切りします。
③塩をまぶしてから水でよく流す
らっきょう1kgに対して、ひとつかみの塩(約20g)をまぶして、約1時間程度おいてから水でよく流します。
④10秒間熱湯に浸す
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したお湯にらっきょうをザルごといれて10秒間浸します。
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⑤湯切りをしてから冷ます
ザルを使って一気に湯切りをしてそのまましばらく置いて冷まします。この時に水をかけてはいけません。
⑥漬け瓶を煮沸殺菌
らっきょうを冷ましている間に、鍋に水と漬け瓶を入れて煮沸殺菌します。この時に、お湯が沸騰してから鍋に漬け瓶を入れるのはNG行為です。漬け瓶が割れるのを防ぐために、鍋には水の状態で漬け瓶を入れてから、沸騰させるようにしましょう。
⑦漬け瓶にらっきょうとらっきょう酢を入れる
煮沸殺菌した漬け瓶にらっきょうを入れ、お好みで氷砂糖や鷹の爪を入れてから、らっきょうが浸るまでらっきょう酢を入れます。最後に漬け瓶の蓋をしたら、らっきょうの酢漬け作りの作業は全て完了です。
らっきょう酢に漬けてから10日ほどで食べられますが、約1ヶ月頃から美味しくなります。らっきょうの酢漬けは、冷蔵庫や冷暗所などの涼しい場所で保存しましょう。
鳥取砂丘らっきょう漬け
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