鳥取県に古くから伝わる郷土料理に、木綿豆腐と白身魚のすり身を混ぜ合わせた、「とうふちくわ」という食べ物があることをご存じでしょうか。本記事では、鳥取名物のとうふちくわの発祥や特徴について紹介します。
鳥取県「とうふちくわ」はなぜ魚の代わりに豆腐を使ったの?
通常のちくわは、魚のすり身に卵白やでんぶんなどを混ぜ合わせたものを、棒に巻き付けて焼いて作ります。それと比べて、鳥取名物のとうふちくわは、木綿豆腐と白身魚のすり身を7対3の割合で混ぜ合わせたものを、棒に巻き付けて蒸すまたは焼いて作ります。
それでは、鳥取名物のとうふちくわは、なぜ魚の代わりに豆腐を使ったのでしょうか。とうふちくわの発祥については、農林水産省のWEBサイトに次のようなことが記載されています。
江戸時代、漁港の開発が遅れたため、魚は貴重な食べ物で、とても庶民の口に入るものでなかった。そのため、鳥取藩主池田光仲公が「魚の代わりに豆腐を食べなさい」とのお触れを出したことにはじまるという説が有力といわれている。(引用元:農林水産省WEBサイト 鳥取県 とうふちくわ)
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鳥取藩主のお触れを受けて、豆腐を使った新しい料理を考案したのが、鳥取名物のとうふちくわだと言われています。とうふちくわは、大豆の香りとふんわりとした食感が特徴です。とうふちくわを生姜醤油につけてそのまま食べても美味しいですが、オーブントースターで焼いて食べると、香ばしさが増して美味しくいただけます。
とうふちくわに含まれるタンパク質の量
とうふちくわは、豆腐でタンパク質を補うために、鳥取藩主の「魚の代わりに豆腐を食べなさい」とのお触れを受けて考案されましたが、とうふちくわにはどのくらいタンパク質が含まれているのでしょうか。
食品100gあたりのタンパク質含有量
とうふちくわ(蒸し)・・・14.9g
とうふちくわ(焼き)・・・16.1g木綿豆腐・・・7.0g
焼きちくわ・・・13.2g
以上の内容から、とうふちくわは、木綿豆腐よりも通常の焼きちくわよりも、タンパク質を多く含む食品であることが分かります。
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とうふちくわは、木綿豆腐を混ぜたからといっても、通常の焼きちくわよりもタンパク質量rが劣ることがなく、むしろ、とうふちくわは、木綿豆腐の植物性タンパク質と、白身魚の動物性タンパク質の両方を摂取できる優れた食品と言えます。
とうふちくわ(5本)
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