宮崎名物「冷や汁」のご飯は、事前に冷やすのでしょうか。それとも温かいご飯に汁をかけるのでしょうか。本記事では、冷や汁の食べ方について紹介します。記事の後半では、冷や汁のご飯を洗う食べ方についても紹介しているので、合わせてご覧ください。
宮崎名物「冷や汁」のご飯は冷やす?温かい?
宮崎名物「冷や汁」は、冷たい汁をご飯にかけて食べるので、ご飯も冷やす必要があるのかなと思われがちですが、宮崎県の飲食店で提供されている冷や汁は、温かいご飯に冷たい汁をかけて食べるのが一般的です。農林水産省のWEBサイトでは、宮崎名物の冷や汁の食べ方について、次のようなことが記載されています。
焼いた味噌をだし汁でといて、味噌汁より濃いめの汁にしあげ、これを冷たくしておき、小口切りにしたきゅうりをのせ熱い麦飯に冷汁をかけて食べる。(引用元:農林水産省WEBサイト 冷や汁 宮崎県)
冷や汁のルーツは、室町時代以前の農民たちが、暑い夏場の農作業の合間に、麦飯に生味噌をのせて、そこに水をかけて食べていたことが起源とされています。当時の農民たちにとって米は貴重だったため、代わりに麦飯を食べていましたが、現在の冷や汁は米にかけて食べることが多いです。
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宮崎県の飲食店で冷や汁を注文すると、大抵は、温かいご飯と冷たい汁が、別々の器に入れられて提供されます。冷や汁は、ご自身で好きなように汁をご飯にかけていただきます。
お店によっては、かけ汁を冷やすために大き目の氷が入っていることがあります。その場合は、汁が薄くならないように食べる前に氷を取り除いておきましょう。
本場の冷や汁は、アジやタイなどの魚の身・白ゴマ・味噌をすり鉢ですり合わせたものを、軽く焼いているので、非常に香ばしい味わいになります。
冷や汁のご飯を洗うのはお好みで
もともと冷や汁は、農作業で忙しい農民が、仕事の合間に早く食べられる簡単な料理だったので、ご飯を洗う・冷やすといった食べ方にこだわるということはなかったのですが、宮崎名物の冷や汁が全国的に認知されると共に、調理方法を工夫した冷や汁が考案されるようになりました。
宮崎の飲食店では、冷や汁のご飯を洗うということはないのですが、ご自身で調理する場合は、食べる前にご飯を水で洗うと、米粒同士が離れてサラサラと食べやすくなります。
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ご飯を水で洗う際には、長く水に浸けてしまうと米が水を吸収していまうので、さっと手早く洗うだけで十分です。ご飯を水で洗うことで、温かいご飯を冷やすことができるので、暑い夏に食欲が落ちた時にサラッと食べられます。
ただし、米粒同士がくっつたご飯を崩しながら食べるのが好きという方もいらっしゃると思うので、冷や汁の食べ方は、ご自身が好きなように食べるのが一番だと思います。
冷や汁
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