岡山県を訪れたら、ぜひ味わってほしい郷土料理があります。それが「ままかり」です。ユニークな名前の響きが印象的なこの料理は、瀬戸内海の恵みを存分に感じられる岡山ならではの逸品。この記事では、ままかりの基本情報から名前の由来、美味しく食べられる旬の時期、そして代表的な食べ方まで詳しくご紹介します。
ままかりとは?

ままかりとは、岡山県を中心に親しまれている郷土料理、およびその原料となる魚のことを指します。
正式名称は「サッパ」といい、ニシン科に属する小魚です。主に瀬戸内海沿岸で漁獲され、体長は10〜15cm程度。見た目はコノシロによく似ていますが、ままかりの方がやや小ぶりで、身は繊細かつ上品な味わいが特徴です。
小骨が多い魚ですが、酢でしめるなどの調理法によって骨ごと美味しく食べられるため、カルシウム補給にも最適。岡山では古くから庶民の味として愛され、現在も家庭料理や郷土料理店で広く提供されています。
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「ままかり」ユニークな名前の由来
「ままかり」という名前を初めて聞いた方は、少し不思議に感じるかもしれません。実はこの名前には、岡山らしいユーモアあふれるエピソードが隠されています。
「まま」とは、岡山の方言で「ご飯」を意味します。つまり「ままかり」は「ご飯を借りる」という意味。あまりにも美味しくて箸が止まらず、自宅のご飯を食べ尽くしてしまい、隣の家にご飯を借りに行ったという逸話が由来とされています。
この名前からも分かるように、ままかりはご飯との相性が抜群。一度食べ始めると止まらなくなる美味しさを、昔の人々はユーモラスに表現したのです。岡山の食文化と人情を感じさせる、なんとも粋な命名ではないでしょうか。
ままかりの旬はいつ?現地で味わうベストシーズン
実は、ままかりには美味しい旬が年に2回あります。それぞれ異なる魅力があるので、好みに合わせて訪問時期を選ぶのもおすすめです。
春〜初夏(5月〜6月頃)
この時期は産卵期にあたり、卵や白子を持ったままかりが楽しめます。身はさっぱりとしており、骨も柔らかいのが特徴。あっさりとした味わいを好む方や、子持ちの魚を味わいたい方にはこの時期がおすすめです。
秋〜冬(10月〜12月頃)
秋から冬にかけては、ままかりが冬を越すために栄養を蓄え、身に脂がしっかりとのる時期です。ふっくらと厚みを増した身は、口に入れた瞬間にとろけるような食感と濃厚な旨みが楽しめます。「脂ののった最高のままかりを味わいたい」という方には、この時期がベストシーズンといえるでしょう。
岡山旅行を計画する際は、どちらの味わいを楽しみたいかで訪問時期を決めてみてはいかがでしょうか。
ままかりの代表的な食べ方
ままかりには様々な調理法がありますが、ここでは特に人気の高い食べ方をご紹介します。
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ままかりの酢漬け

ままかり料理の中で最もポピュラーなのが、酢漬けです。新鮮なままかりを三枚におろし、塩で軽くしめた後、酢に漬け込んで作ります。
酢でしめることで小骨が柔らかくなり、頭から尾まで丸ごと食べられるのが魅力。さっぱりとした酸味と魚の旨みが絶妙に調和し、日本酒や白ご飯との相性は抜群です。岡山土産としても人気が高く、瓶詰めや真空パックで販売されています。
ままかり寿司

ままかりを一匹丸ごと使った姿寿司も、岡山を代表する食べ方のひとつです。酢でしめたままかりを酢飯の上にのせ、美しく仕上げます。見た目にも華やかで、特別な日のごちそうとしても重宝されてきました。
また、岡山名物の「ばら寿司(祭り寿司)」にも、ままかりは欠かせない具材として使われています。
岡山県の寿司専門食品メーカーよる「ままかり寿司(1~2人前)」
刺身・塩焼き

鮮度の良いままかりが手に入ったら、刺身で味わうのもおすすめです。透き通るような身は、淡白ながらも上品な甘みがあり、素材本来の美味しさを堪能できます。
また、シンプルに塩を振って焼くだけの塩焼きも絶品。香ばしい皮目とふっくらした身のコントラストが楽しめ、素朴ながら飽きのこない味わいです。
まとめ
ままかりは、岡山の食文化を象徴する郷土料理です。「ご飯を借りに行くほど美味しい」という名前の由来が示すとおり、一度食べれば忘れられない味わいが魅力。春には子持ちのさっぱりした味わいを、秋冬には脂ののった濃厚な旨みを楽しめます。ぜひ現地で、あるいはご自宅で、この岡山の味をお楽しみください。
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