皆さんは「コンビーフ」とよく似た「ニューコンミート」という食品があることをご存知でしょうか。さらには、沖縄県で定着している「コンビーフハッシュ」という食品もあります。本記事では、ニューコンミートとコンビーフの違いや、そのままでも食べやすいコンビーフハッシュについて紹介します。
コンビーフとニューコンミートの違い
コンビーフとは、「corned beef(コーンド ビーフ)」の和製英語で、塩漬けした(corned)牛肉のことを言います。海外では塩漬けした牛のブロック肉のことを指しますが、日本のコンビーフは、塩漬けした牛肉をほぐしてから牛脂で固めて缶詰にした物が販売されています。
一方、ニューコンミートは、馬肉を中心とした雑肉を塩漬けにして缶詰にした物です。つまり、コンビーフは牛肉100%で、ニューコンミートは馬肉などの他の肉を用いた加工食品という違いがあります。
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もともとニューコンミートは、野崎産業から「ノザキのニューコンビーフ」という商品名で販売されていましたが、2005年(平成17年)の農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)の改正により、コンビーフという名称は牛肉100%の物のみに使用することとなりました。
馬肉などの他の肉が用いられた物はコーンドミートと表記することになり、そのうち牛肉重量が20%以上の物は、ニューコーンドミートまたはニューコンミートと表記することが許されています。その結果、「ノザキのニューコンビーフ」は「ノザキのニューコンミート」と名称が変更されました。
野崎産業の他にもニューコンミートという名前の商品がありますが、これらも主成分は馬肉を使用していることが多く、牛肉100%のコンビーフとは違います。そのため、コンビーフよりもニューコンミートの方が価格が安い傾向があります。
コンビーフ
ニューコンミート
そのまま食べるなら沖縄「コンビーフハッシュ」がおすすめ!
コンビーフハッシュとは、アメリカが発祥の保存食品で、コンビーフに小さく角切りしたジャガイモを混ぜた加工食品です。沖縄県がアメリカの統治時代に、コンビーフやランチョンミートなどとともに、コンビーフハッシュの缶詰も沖縄県で普及しました。
本州では、コンビーフハッシュがほどんと流通していないため、なかなか馴染みがない食材かもしれませんが、沖縄県民は、コンビーフハッシュをタコライスや炒め物の具材としてよく使います。
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コンビーフやニューコンミートをそのまま食べると、肉の臭みが気になることがありますが、コンビーフハッシュはジャガイモが入っていることによって、肉の臭みが和らぎ食べやすくなっています。ですから、コンビーフハッシュをサラダに加えたり、そのまま和え物に使っても美味しくいただけます。
コンビーフやニューコンミートは、肉が繊維状にほぐれますが、コンビーフハッシュはひき肉状になっているという違いがあります。
コンビーフハッシュ
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