福島県には、「喜多方ラーメン」と「白河ラーメン」という2つの名物ラーメンがあります。本記事では、これらの違いについて解説していきます。記事の後半では、おすすめの喜多方ラーメンと白河ラーメンも紹介していますので、合わせてご覧ください。
喜多方ラーメンと白河ラーメンの違い
結論から言うと、喜多方ラーメンと白河ラーメンは麺が違います。喜多方ラーメンと白河ラーメンの麺はどちらも縮れ麵なのですが、白河ラーメンには、竹棒を使った伝統的な手打ち方法があり、手打ち縮れ麺を手もみして、さらに縮れさせているという特徴があります。
喜多方ラーメンの特徴
喜多方ラーメンが名物の喜多方市は、福島県の北西に位置し、醸造業が盛んな蔵の街として知られています。ですから、上質な醤油が手に入るわけです。喜多方ラーメンのスープは、醤油味の豚骨鶏ガラスープが主流ですが、お店によって鶏ガラをメインに使ったり、魚介類や野菜で風味を加えるなど、様々な工夫が施されています。
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喜多方ラーメンの麺は、「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれるもので、水分量を多く含ませてじっくりねかせます。麺の幅は3～4㎜程度の太麺でコシがあり、独特の縮れが特徴です。
白河ラーメンの特徴
白河ラーメンが名物の白河市は福島県の南に位置するので、喜多方市とは離れた場所にあります。白河ラーメンも醬油味が基本です。創業当初は白河ラーメンも豚骨鶏ガラスープだったのですが、最近では鶏ガラをメインに使っているお店も少なくありません。そのため、一般的に喜多方ラーメンは豚骨で白河ラーメンが鶏ガラという認識があるようですが、実際にはスープはお店によって異なるので、一概にそうとは言えません。
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白河ラーメンの麺は、竹棒を使った手打ちの縮れ麺をさらに手もみで縮れさせています。麺の幅は2～3mm程度の中太麺で、手打ちでコシのある縮れ麺がスープに絡むのが特徴です。
喜多方ラーメンの銘店「はせ川」
喜多方ラーメンの銘店はいくつかありますが、その中でも「はせ川」は屈指の人気を誇る行列店です。醤油味のスープは、鶏ガラに煮干しを合わせたもので、コクがありながら後味があっさりしているのが特徴です。麺はモチモチのひら太縮れ麺です。
元祖白河ラーメン「とら食堂」
白河ラーメンの産みの親である故竹井寅次氏の「とら食堂」を、息子の竹井和之氏が二代目として店を継いだ、まさに元祖白河ラーメンの味です。伝統の手もみ縮れ麺が、醤油の鶏ガラスープと絡み合って絶妙が味わいです。
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