「柳川鍋(やながわなべ)」と「どぜう鍋(どじょう鍋)」は、どちらも江戸時代から東京都で食べられている鍋料理ですが、それぞれの調理法に違いがあります。本記事では、柳川鍋とどぜう鍋の違いについて紹介します。
「柳川鍋」と「どぜう鍋(どじょう鍋)」の違い
柳川鍋とどぜう鍋(どじょう鍋)の大きな違いは、柳川鍋は卵とじで、どぜう鍋は卵を使わないという違いです。また、どぜう鍋には、「丸鍋」と「ぬき鍋」と呼ばれる異なる調理法があります。それでは、柳川鍋とどぜう鍋の特徴の違いについて詳しく解説していきます。
柳川鍋の特徴
柳川鍋は、開いて骨抜きにしたドジョウと、ささがきにしたゴボウを醤油とみりんの割り下で煮込んでから、卵とじにした食べ物です。店舗によっては、柳川鍋の上にミツバやネギを添えて提供することがあります。分かりやすく言うと、親子丼の鶏肉の代わりにドジョウを使ったのが柳川鍋です。
柳川鍋が考案された江戸時代は、ドジョウは庶民にとって身近な食材でしたが、現在では食べる機会が少なくなりました。丸ごとドジョウを煮込んだどぜう鍋とは違い、柳川鍋は卵でドジョウが隠れているので、初めてドジョウを食べる方にとっては、比較的食べやすい料理になっています。
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どぜう鍋(どじょう鍋)の特徴
丸鍋
丸鍋は、ドジョウを開かずに丸ごと鉄鍋で煮込んだ料理です。
丸鍋の調理法は、まずは、ドジョウを生きたままサケに浸して蓋をします。ドジョウをサケの中に入れると、初めは勢いよく飛び跳ねますが、すぐに大人しくなります。
それから、醤油とみりんの割り下を入れた鉄鍋でドジョウを煮込み、その上にネギをのせた食べ物が丸鍋です。
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ぬき鍋
ぬき鍋は丸鍋とは違い、ドジョウを背開きにして骨を抜いてからゴボウと一緒に煮込んだ鍋料理です。
同じどぜう鍋でも、丸鍋は「丸ごとドジョウ」を煮込むから丸鍋で、ぬき鍋は「骨を抜いたドジョウ」を煮込むからぬき鍋という違いになります。
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