日本人にとって無くてはならない食品の1つカップ麺。日本国内のカップ麺の年間生産量は、なんと37億7,437万食(日本即席食品工業協会調べ 2023年)もあり、その種類は1300種類以上と言われています。これだけ多くの種類があるカップ麺ですが、大きく分けて「油揚げ麺」と「ノンフライ麺」の2種類に分けられます。本記事では、油揚げ麺とノンフライ麺の違いについて紹介します。
「油揚げ麺」と「ノンフライ麺」の違い
カップ麺の麺にはストレート麺や縮れ麺など、いろいろな形状のものがありますが、原材料名を見てみると「油揚げ麺」と「ノンフライ麺」の2種類に分けられます。ノンフライ麺は原材料名に「めん」とだけ表記されていることがあります。油揚げ麺とノンフライ麺の違いは麺の製造方法の違いでもあります。
「油揚げ麺」の特徴
油揚げ麺は、主に小麦粉でできた生地を細長い麺の状態にカットして、その後に麺を茹でずに1度蒸してから油で揚げたものです。名前の通り油で揚げるから「油揚げ麺」と言います。
高温の油でいっきに揚げると、水分が抜けて麺の表面に穴があきます。この麺に熱湯を注ぐと、麺にできた穴のひとつひとつにお湯が入り込むため、短時間で麺がやわらかくなるのです。
油揚げ麺は油の味わいがあって美味しいですが、食感は生麺と比べてやわらかく感じる傾向があります。
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「ノンフライ麺」の特徴
油揚げ麺が生麺のような食感がなく、やわらかく感じることを補うために、生麺に近い食感を求めて開発されたらのノンフライ麺です。ノンフライ麺は文字通り油で揚げていない麺のことを言います。
ノンフライ麺の製法は、生地を細長い麺の状態にカットしたものを、お湯で茹でてから油で揚げずにゆっくりと水分を抜いて乾燥させていきます。茹でた麺は熱風を当てて乾燥させるのが一般的ですが、その製法については各食品メーカーによって様々です。
それでは、なぜ麺を揚げずに熱風で乾燥させると、生麺に近い食感になるのでしょうか?実は食感の違いは、麺にできる穴の大きさの違いによるものなのです。
油揚げ麺には、大きい穴や小さな穴など、様々な穴が空いています。ノンフライ麺には大きな穴はほとんどありません。油揚げ麺は、高温の油で揚げているので、麺に含まれる水分も一気に抜け出します。一方、ノンフライ麺は油で揚げずに熱風で乾燥せるので、麺に含まれた水分がゆっくり抜けて乾燥していきます。そのため穴が小さくなるのです。
麺にできた穴が大きいと、やわらかい食感になりますが、麺にできた穴が小さいと、しっかりとした歯ごたえになるため生麺の食感に近づくというわけです。
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「油揚げ麺」と「ノンフライ麺」のカロリー/脂質の違い
<油揚げ麺>
448カロリー
脂質19.7g
<ノンフライ麺>
342カロリー
脂質6.4g
以上の数値は、中華スタイルのカップ麺の可食部100g当たりのカロリーと脂質です。(日本食品標準成分表2010年 文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会より)
麺に含まれるカロリーと脂質の量は、油揚げ麺よりもノンフライ麺の方が大幅に少ないので、美容や健康面から考えるとノンフライ麺の方が良いと言えます。さらにノンフライ麺は、生麺のようなしっかりとした噛み応えが楽しめるので美味しくいただけます。
ただし、油揚げ麺のやわらかい食感は、昔ながらのカップ麺を愛する人たちに好まれるので、油揚げ麺とノンフライ麺のどちらを選ぶかは、個人の好みによるところが大きい。
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